言うまでもなく、若い人たちはコンピューターになれ親しんでいます。たしかにインターネットは便刮かも.しれません。しかしどこか①
人間的なものが希薄です。うっすらそう感じ始めている人が少なくないようで、その人たちが、このままだと人間はロボットみたいになってしまうのではないか、人間にはキカイにできないことができるはずだ、といった一種の危機感をもち街し、いろいろなものを模索する中で、思考、つまり考えることの重要性を意識するようになったのではないかと思われます。
(外山滋比古『自分の頭で考える』中央公論新社より)