下の文章は、留学生のヤンさんが、「最近びっくりしたこと」についてスピーチするために書いた作文です。
             

夜でも「おはよう」


ソン ジフン


 韓国で、日本語の「おはよう」は朝のあいさつだと習ったのですが、日本に留学して、日本人の先輩や友達が朝以外でも使っているのを聞いて驚きました。先輩や友達が間違っているのでしょうか。(19)、わたしが習ったことがまちがっているのでしょか。
 ある日の午後、学校で先輩に「おはよう。」と(20)。起きてすぐに来たから、間違えて「おはよう。」と言ったのだと思いました。しかしその後で、昼でも夜でも「おはよう。」と言う人が、周りの友達にもいることに気が(21)。友達に理由を聞いたら、人が24時間働いているホテルやコンビにでは、出勤したとき、時間に関係なく「おはよう」を使うということを教えてくれました。確かに、(22)先輩もコンビニで働いていています。そういう所で働いている人が、仕事で使う「おはよう」を、学校でも使ってしまっているのでしょう。
 先輩や友達がなぜ朝ではないのに「おはよう」を使っているのか、わかりました。そして、教室で習ったのとは違う使い方もあるということを(23)。ほかにもこんな例はあるでしょうか、調べてみたいです。

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変わるサービス



 2、3年前、ある店で洋服を買った。支払いが済むと、店員は紙の袋に入れた品物を持って私のところに[ 1 ]。私は手を伸ばして品物を受け取ろうとした。[ 2 ]、店員は「そこまでお持ち致します」と言って、紙の袋を持って私と一緒に店の入り口まで来た。そして、入り口で私に袋を渡して「ありがとうございました」と言った。

 私は、[ 3 ]は初めてだったので、ずいぶん丁寧な店だと感じだ。しかし、その後、いろいろな店で同じような応対を受けるようになった。

 日本の店のサービスの良さについては外国の人たちからよく言われることだが、客の気持ちをさらに[ 4 ]と、サービスの仕方はいつも工夫され、変化していることを実感した。

 最初は、こんなにまで丁寧にしなくてもいいのではないかとも思ったが、このサービスに慣れてくると、そうしてもらうことが今では普通になってしまって、特別のサービスとは[ 5 ]。これからどのようなサービスが考えられるのか、楽しみでもある。

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 私の会社にはアルバイトの人がたくさんいます。私の仕事は、そのアルバイトの人の面接をすることです。これまでに、たくさん面接をしてきたので、これからアルバイトをしよう、面接を受けようと思う人にいい面接のしかたをアドバイスしましょう。

 まず、アルバイトをしようと思ったら、電話で面接の予約をしますね。電話予約は簡単だと思う(19)が、面接は電話からはじまっていると考える必要があるのです。電話で話すことがしっかりしていないと、会社のほうも面接をしたくなくなります。(20)、「あのー、○○見たんですけどー、面接いつですか」と言った場合と、「そちらの会社のアルバイトの広告を拝見しました。△△ともうします。面接の係の方をお願いいたします」と言った場合(21)印象はずいぶん違います。ですから、簡単に電話をかけないで、ちゃんと練習してから電話を(22)しましょう。

 また、最初の電話で、どんな仕事がやりたいのか、場所はどこがいいのか、時間はいつがいいのか、など、簡単な質問をされることもあります。ですから、きちんと準備をしておいたほうがよいのです。

 それから、会社が昼休みになる時間や、お店の場合は(23)時間に電話をかけるのはやめたほうがいいですよ。

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おひとり様



  「一人旅」、「一人暮らし」、「一人住まい」の「一人」という言葉には何となく「寂しい」という響きが [ 1 ]。しかし、今、日本の社会は一人で行動する「おひとり様」が流行しているのだ。[ 2 ]、「おひとり様の海外ツアー」、「おひとり様のカラオケ」、「おひとり様の焼肉」、「おひとり様の鍋」などである。これまで大勢でしてきたことが一人でもできるような社会になってきたのである。最近では、家族で楽しむおせち料理という[ 3 ]と異なる 「おひとり様用おせち」もさまざまに商品化され、利用者も増えているようだ。

 大家族から核家族へ変化した日本社会は、さらに核家族から個人へ変化しているようである。しかし、「おひとり様」には決して「一人=寂しい」というイメージはなく、反対に「気楽な」というプラスのイメージがあるようで、正月の準備でにぎやかな年末の時期、[ 4 ]おせち料理を買う人たちの顔も明るい。「おひとり様」とは、自分から進んで「気楽さ」を求める人たちの[ 5 ]。

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私の父


 私の父は太っていて、丸い顔をしています。それに、あまり背が高くないので、首も短く見えます。一度、父の誕生日に洋服をプレゼントしたことがありますが、父の体に合うサイズの服を見つけるのはとても大変でした。でも、この間、父の若いころの写真を見て、びっくりしました。写真の父は今とは全然違って、 (19) のです。 (20) 、丸い顔だけは今と同じでした。母に聞いてみると、若いころの父はとてもかっこよくて、いつも女の人に食事に誘われるので、母はずいぶん心配したそうです。私は今の、太くて、背が低く、丸い顔の父が大好きなので、父の昔の写真は (21) 。
 父の職業は会社員で、貿易会社に勤めていますが、会社が遠いので、毎朝 7 時には家を出ます。 (22) が私はいつもかわいそうになります。でも、父が会社を休んだことはまだ一度もありません。 私たち家族のために、父は今日も頑張っています。私も早く大学を卒業して、社会人になって、親孝行ができるように (23) 。

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