下の文章は、留学生のヤンさんが、「最近びっくりしたこと」についてスピーチするために書いた作文です。

しゃべる自動販売機

 みなさんは、自動販売機がしゃべったと聞いたら、信じられますか。ほとんどの人は、自動販売機がしゃべるはずはないと言って、笑うでしょう。 (19-a) 、しゃべる自動販売機は本当に (19-b)。
  わたしの家の近所には一台の自動販売機があります。ふつうの飲み物の自動販売機に見えますが、 ( 20 )
 自動販売機は話すことができます。例えば、朝、自動販売機の隣に立つと、「おはようございます」と話しかけてきたり、買った後には、「いってらっしゃい」と言ってくれたりします。それから、夜、飲み物を買った人に、「お疲れさまでした。」と ( 21 ) のを見たことがあります。
  最初はとてもびっくりしました。機械がしゃべるのは、アニメや映画の中だけだと思っていたからです。わたしがよく見るアニメの中では、機械も人間と同じよしゃべったり歩いたりしています。 ( 22 ) 、自動販売機に話しかけられるなんて、まるでアニメの世界にいるようだと思いました。
 今は、自動販売機が「いってらっしゃい」と話しかけてくるのにも慣れて、心で「いってきます」と答えています。もしいつか、歩く自動販売機ができても、今はもう ( 23 ) かもしれません。

19


20


21


22


23


 以下の文章はカナダから来た留学生のエミリーさんが書いた作文です。

日本のアニメとわたし

ロィ エミリー

 先月、クラスメート5人とカラオケに行きました。みんな違う国から来ているので、わたしはみんなが分る日本語で歌いたいと思いました。( 19 ) 、日本のアニメの歌を歌うことにしました。みんなの知らない歌かもしれないと心配しましたが、その必要はありませんでした。わたしが歌い始めたら、みんなが一緒に( 20 )。みんなも自分の国でそのアニメを見ていたそうです。
 カラオケに行ったクラスメートとは、カラオケに行くまで授業以外の話をあまりしませんでした。しかし、カラオケに行って( 21 )を見ていたと分ってから、わたしたちにアニメについて話すようになりました。そして、今はほかの色々な話もできる友だちになれました。日本のアニメによってわたしの世界は広がったのです。
 日本に来る前に、わたしはアニメを見ながら、日本のことをいろいろ知りました。しかし、その時は、アニメは楽しむだけのものだと思っていました、今は違います。日本のアニメがあったから、わたしはカラオケにいった5人と前よりも( 22 )。今は日本のアニメは自分にとって、新しい世界のドアを開いてくれる( 23 )。

20


21


22


23


以下の文章は、留学生が書いた作文である。
 「便利」ということ
 ソル ギョンイル
 「最近、電気製品の店にいくと、パンが焼ける炊飯器や、部屋の空気もきれいにする掃除機など、一台でいろいろなことができる商品が多いと感じます。私は、一台でいろいろできるのは便利なので、そういう商品が増えるのはいいことだと思っていました。でも、先日、( 19 )があって、少し考えが変わりました。
 「その日、私は店でDVDの機械を見ていました。( 20 )、そこに 一人の客がやってきて、店員に DVDが見られる機械が欲しいと相談を始めました。店員は、その人の家にピデオがたくさんあるという話しを聞いて、DVDとビデオの両方が見られてダビングもできるものを紹介しました。私は便利そうだと思いました。でも、その人は、いろいろできるものは使いにくそうだと( 21 )。結局、その人はDVDだけが見られる機械を買っていきました。
 私は、一台でいろいろなことができるもの( 22 )便利だと思います。でも、それを複雑で使いにくいと感じる人もいます。そのことを知って、どういうことを「便利」だと思うかは人によって違うのだと( 23 )。

19


20


21


22


23


 以下の文章は、3か月前に日本に来た留学生のダニルさんが、電車通学をして気がついたこと」について書いた作文である。

東京の電車

シュミット ダニエル

 東京に来で、電車を使う人がとても多いのにびっくりしました。ラッシュアワは、駅も電車も本当に混雑しています。最初は、人が多くて大変なのに、なぜみんなが電車を使おうとするのが不思議でした。しかし、東京に来て3か月たって、その理由が( 19 )。
 まず、東京には、10種類以上の電車が走っていて、電車の駅は600以上あります。たくさん駅があるから、どこへでも行くことができます。( 20 )、電車が遅れることも少ないし、 あまり待たなくてもすぐに次の電車が来ます。実際に、わたしが使っている電車は3分に1本来ます。( 21 )なら、みんなが使いたくなる気持ちもわかります。
 しかし、今でもわからないことが一つあります。東京では電車が次々来るから、電車の時間を気にして急ぐ必要はないはずです。ところが、駅の中や階段、ホームを、とても急いで歩いている人が多いです。わたしは、これが( 22 )わかりません。日本に長く住んでいたら、わたしも同じように( 23 )。留学生活が終わるころには、答えがわかるのかもしれません。

19


20


21


22


23


 「馬鹿は死ななきゃ治らない」と、よく世間で言われているが、「親ばか」もここで言う、「ばか」の仲間に入るのだろうか。

 「親ばか」というのは、子どもを(  1  )、子どものこととなると何も考えられなくなり、ただ子どものためだけを思って、他人から見れば、「(  2  )」というようなことをしてしまう親のことである。

 浜さん夫婦には中学2年生になる息子がいる。1人息子だけに「目に入れても痛くない」と思うほどかわいがっている。先日この息子がスーパーでDVDを(  3  )警察に捕まった。ビデオにもその様子が映っていたし、見ていた人も何人かいたが、浜さん夫婦は「うちの子に限ってそんなことはしない。何かの間違いだ」と言い続けたそうだ。

 浜さん夫婦は常識のあるごく普通の夫婦で、決して(  4  )ではない。が、その人たちがこのようになってしまうのである。親とは本当に不思議なものである。

(1)


(2)


(3)


(4)