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 自分が何かしてもらったとき「〇〇さんに〜していただく」という敬語を使う。しかしこれを「〇〇さんが~していただく」と間違えて使う人が多い。「が」を使うなら「〇〇さんが〜してくださる」と動詞を変えなければならない。外国人は授業で習うし日本語能力試験にも必ず出題される。そのうち外国人のほうが正しく使うようになるのではないかと心配だ。学校でも敬語を教えているが全然身に付いていない。有名な司会者を始め、政治や経済の重要な地位にいる人まで間違える。毎日のようにテレビで耳にするので一般の人々はこれが正しいと思うようになっている。先日友だちに作ってもらったセータ一を着ている人が「このセータ一、友だちが作ってもらった」と言っているのを聞いた。①もうここまで来ているのかと驚いた
 言葉は変化するものだ。「ら抜き言葉」(注1)も「さ入れ言葉」(注2)も仕方がない部分もある。しかし日本語で助詞は一番重要だ。日本語は分かる言葉を省略して使うことができる。それは助詞があるからだ。もし助詞が正しく使えないならもう省略した言い方はできなくなる。何とかしなければならない時期に来ているのではないだろう。
(注1)「ら抜き言葉」:「食べられる」というところを「食べれる」のように「ら」を抜いて言う。
(注2)「さ入れ言葉」:「読ませていただく」というところを「読まさせていただく」のように「さ」を入れて言う。

1。 (問1)著者が①もうここまで来ているのかと驚いたと言ったのはなぜか。

2。 (問2)著者はこの間違いについてどう考えているか。

3。 (問3)本文の内容と合っているのはどれか