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 日本は他の国に比べて自動販売機が多い国だといわれています。道を歩いていても、各種の飲み物やお菓子、タバコ、雑誌など、いろいろな自動販売機が目につきます。日本で初めて設置されたのは1888年(明治21年)のタバコの販売機ですが、その後、1960年代に普及し始めて、あっという間に各地に広がりました。現在、自動販売機は全国に約570万台あるといわれ、そのうち約260万台が飲料の自動販売機です。自動販売機は便利なものですが、問題もあります。冷たい飲物と温かい飲物の両方が買える販売機を例にとると、1ヶ月に消費する電力は350~450キロワット時(注1)で、これは1家族が使う電気消費量とほど同じになります。このような自動販売機を運転するためにどのくらいの電力が必要かというと、1軒の家の屋桹にのっているソーラーパネル(注2)と同じくらいの大きさのパネルが必要で、約280万円かかる計算になります。自動販売機は大量の電力を消費し、それをまかなうのは大変だということがわかります。
(注1) キロワット時: 1キロワットの電力で1時間に消費するエネルギー
(注2) ソーラーパネル:板のような形のもので、太陽の光で発電する

1。 (55)「これ」は何を指しているか