A
 「数」についてですが、日本では、一般的に偶数(注1)よりも奇数(注2)の方が良いとされています。ただし、いくつか例外があります。2は偶数ですが、結婚祝いや金婚式(注3)祝いなどカップルに贈る場合はよく使われます。8も偶数ですが、漢字で「八」と書き、形が末広がり(注4)のため、将来発展するという意味を持つので良い数字とされています。10も1に通じる(注5)ので良いとみなされます。逆に、奇数でも、9のように発音が「苦」と同じであるために嫌われる数字もあります。
 4が「死」を意味するので嫌われるのは、韓国や中国でも同じです。8が良い数字である点も日本と中国は共通です。中国では、8は「発財」(注7)に通じるといわれ、ビジネスや商売の贈り物によく使われるようです。
(注1)偶数:2で割り切れる数(2、4、6など)
(注2)奇数:2で割り切れない数(3、5、7など)
(注3)金婚式:結婚式50周年の祝い
(注4)末広がり:漢字の上の部分より下の部分が広がっていること。
(注5)10も1に通じる:一番や最初の意味にもなるということ
(注6)発財:お金持ちになること

B
 「色」に注意する必要があります。日本では黒と白、グレーと白、紺と白の組み合わせは葬式に使われるので、祝いことでは避けます。白いリボンも、結婚式で花嫁が持つ花束以外にはあまり使われません。逆に、赤と白の組み合わせは祝い事によく使われる色です。シンガポールでも、白、黒、青は祝い事では避けるそうですが、モンゴルでは、白は聖なるものの象徴として贈り物に良いとされているそうです。ヨーロッパでは、民族によっては黄色の花は裏切りを意味するので人に贈らないそうです。

1。 (69)いくつか例外がありますの例外として正しくないものを選べ。

2。 (70)AとBの内容として正しくないものを選べ。