(1)
巨大な石像群だけが砂の上に残る太平洋の島イースター島、ここもかつては大きな木の生い茂る島だったとか。自然の豊かな島には人々が集まり、人口が増えた。
そのうちにグループごとに争うようになり、島民は自分たちの勢力を誇示するため大きな石像を造って、それを海岸まで運ぶために木をどんどん切り倒した。若い木が育つのも待たずに。
そして、とうとう最後の 1 本を切り倒した。
木がなくては、住民は家も建てられず、船も造れない。したがって漁にも行けなくなった。動物は殺され、わずかに残った資源の取り合いから人々もお互いに殺し合うようになったという。
この話は過去の話ではない。現在にも通じるものがある。今のままでは、我社会もやがて滅亡へと々の向かうだろう。過去の失敗を繰り返してはならない。資源は無尽蔵(注)ではないのだ。
(注)無尽蔵:取っても取ってもなくならないこと