相談者:
私は大学2年生です。10代がもうすぐ終わってしまいます。このままでは何もしないうちに終わってしまうような気がします。10代のうちにしておくべきことは何でしょうか。
回答者A:
旅をするというのはどうでしょうか。卒業して社会人になったら、忙励て気ままな旅をすることはむずかしくなります。学生の間は、お金はないでしょうから、お金より時間でぜいたくができる旅をお勧めします。
時間の制約のない中で、好奇心のままに見聞けんぶんを広め、自分の感じ方や考え方が変わることを楽しむ、そんなことができる旅です。
私は、学生時代、仲間といっしょにそんな旅をよくしたものです。夜行列車で行く貧乏旅行でした。汽車の窓から眺めた夕焼けや、夜の海に浮かぶ船の灯り、空に輝く無数の星……。いまでも目を閉じるとあざやかに浮かんできます。
五感を敏感に働かせていろいろなものに感動することです。そうした感性が、今後仕事をしたり人間関係を築いたりする上の大切な糧になると思います。
回答者B:
やはり10代は何かに打ち込むことですね。例えば勉強。私は、アメリカに留学をしたとき死ぬほど勉強しましたが、それが今の私の土台になっている気がします。
勉強が苦手な人は、スポーツでいいと思います。野球でも、サッカーでも、水泳でも、とにかく打ちこむことです。自分の肉体の限界に挑むような気持ちで頑張ること。スポーツで大成することが目的ではなく、頑張ることが目的なのです。人間は若い時に一度はハードトレーニングを経験することが大切だと思います。ハードトレーニングに耐えた経験と自信が、それからの人生で自分を支えてくれるのです。