(2)
 私が左ききの(注)をはじめて意識したのはおとなになってからでした。 後輩の医者に
 一人左ききの人がいて、いっしょに夕食を食べにでかけると必ず私の左側にすわろうと
 するのです。 「先生の右側にすわると、おはしを持った私の左手と先生の右手がぶつかって、申し訳ないから……」というのが、①その理由でした

(細谷亮太「わくわく子育て」1995年2月8日付朝日新聞による)


(注)左ききの人:左手で字を書いたりはさみを使ったりする人

1。 (56)①その理由でしたとあるが、何の理由か。