(2)  目的地を目指して走るだけでは、人生というのはもったいないのではないか。私は散歩することが好きなのだが、散歩というのは、ゴールをめざして邁進することの対極(注)にある。むしろ目的に縛られていたのでは見えてこないものへと心を開いていなければいけない。ちょっとした季節の移り変わり、鳥の声、ここちよい風。店先からパンを焼くにおいなどが漂ってくると、それだけで幸せな気持ちになる。人生にも、こんな味わいがあるだろう。
(注)対極:反対の位置

1。 (47)筆者が言いたいことは何か。