(2)
 東京の秋葉原(注1)に行くと、電気屋がたくきん並んでいる。たしかに、客にとってはいろいろな店を一度に見られて都合がよいのだが、①同じような店ばかり並んでいたら商売にならないのではないかと、心配になる。
 しかし、ある経済学者によれば、実は同じ店が並ぶのも商売のための一つの方法ら
しい。A地区に同じ種類の店、例えば電気屋がたくさんあると、電気屋が1 軒しかな
いB地区と比べ、商品の種類や数が多く集まるので、②B地区の店に勝つことができる。そして、A地区の店は、助け合ってその地区の特徴 (注2)が出るようにする。 A地区が有名になり客が集まると、今度はA地区の中のそれぞれの店が、自分の客を集めるために競争をするというのである。
 このょうに③競争と協調(注3)両方を使いながら、発展してきたのが秋葉原の電気屋街だということだ。

( 注1) 秋葉原 : 東京にある町の名前。 電気屋がたくさんあって有名なところ
(注2) 特徴 : ほかと特に違うところ
(注3 ) 協調 : 互いに協力すること

1。 (31)この人は、①同じような店が並んでいることについて、はじめはどのように考えていたか。

2。 (32)②B地区の店に勝つことができるのは、なぜか。

3。 (33)③競争と協調の「協調」というのは、例えばどのようにすることか。