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現在、「朝読」が多くの小中高校で行われている。「朝読」とは朝の読書運動のことで、授業前の10分間、先生と生徒たちが自分の好きな本を読み、それから授業を始めるものである。1988年に千葉県の高校で始まったのが最初だ。今は、読書の習慣をつけたり、読む力をつけたりするためにすることが多いが、もともとは、遅刻や欠席が多かったので、生徒たちが落ち着いて一日を始められるようにと、考えられたそうだ。
「朝読」では、生徒たちは4つのルールを守るように指示される。「毎日やる」「みんなでやる」
「好きな本でよい」「ただ読むだけ」 である。
この「朝読」にはいろいろな効果がある。本を読むスピードが上がること、本が読めない子が読めるようになること、などだ。それだけでなく、生徒の態度や心の状態にもいい変化が見られるようだ。遅刻が減って授業にスムーズに入れるようになったこと、生徒が急に怒り出したり教室を出ていったりすることが減っていること、などが報告されている。