マラソン大会、チーズまつり、手品コンテスト…。住民による小さなイベントや趣味のサークル活動が、町の名物と呼ばれるほど大きく広がることがある。大浜市にも①このような名物がある。小学生親子バレーボール大会、「ひかりカップ」だ。今年は、県の内外から 156チームが出場し、2日間で4000人もの人が同市をおとずれた。
 この大会は、バレーボールの市民サークルが小学校のクラブと交流試合を行ったのが始まりだ。はじめは参加10チームの小さな大会だったが、この大会を広めゆることで②町おこしができないかとサークルのメンバーたちは考えた。
 商店街に協力を呼びかけてもなかなかこたえてもらえず、(1)大会当日の昼はおべんとうを注文する、(2)県外からのチームは市内に泊まる、という参加ルールをつくることにした。その結果、多くの店や旅館が協力してくれるようになった。これは農家にとっても③いい宣伝になっている。おべんとうにはすべて地元(注)の食材を使うことになっているのだ。今では、大会中は町に人があふれ、まつりのようなにぎやかさだ。試合の帰りに市内を観光して帰る人も多い。町おこしは大成功だ。
 「皆さんが楽しそうにプレーしていたのがいちばんうれしい。町の方々とポランティアのカを借りて、来年もよりよい大会にしたい」と会長の木村さん。サークルには、参加者からのお礼の手紙がたくさん届いているそうだ。試合結果と参加者の声はサークルのホームページで公開されている。
(注) 地元 : その人やそのことに直接関係のあるところ

1。 (34)①このような名物とは、どのような名物か。

2。 (35)ここで言う、②町おこしとはどのようなものか。

3。 (36)③いい宣伝になっているとあるが、それはどうしてだと言っているか。

4。 (37)会長の木村さんは、この大会についてどう言っているか。