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 英語の学習熱が60代以降にも広がっている。企業内の昇任試験や大学入試などにも利用されている英語能力テストTOEIC(Test of English for International Communication)の受験者数も、全体では最近8年間で3.0倍なのに、60代以上は4.7倍。
 驚くのはその成績。平均点を年代別にみると、なんと60代以上が最も高い。記憶も体力も衰えているはずなのに、なぜか。
 TOEICを実施している国際ビジネスコミュニケーション協会の斉藤一彦さんは「60歳を超えても受ける人はそれなりの(注1)心づもりがあるからだ」という。
 たとえば、定年退職後に海外に移住したり、国際協力機構(JICA)のシニア海外ボランティアに参加したり。「モチベーション(注2)が違うんです」。六十の手習い、侮るべからず。

(「あっと!@データ六十の手習い手ごわいぞ」
2006年4月9日付け朝日新聞be on Sundayによる)


(注1)心づもり:心の中で先に考えておくこと
(注2)モチベーション:motivation目標に向かって頑張る気持ち

1。 (57)ここで述べる60代の英語学習の現状と合っているものはどれか。