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 情報通信技術の進んだ現代では、他人より多くの情報を集めることを競っても意味がない。情報など、集めようと思えばいくらでも集められるからである。
 例えば、アンケートなどによる社会調査の情報はだいたい三つに分類される。役に立つ有益なものと、今のところ役に立たないが将来的に必要となりそうなもの、そして全く役に立たない情報の三つである。数量的には、この最後のものが圧倒的に多い。これからは、情報を得る能力よりも捨てる能力のほうが、はるかに重要な要素となってくるのだ。

1。 (57) この文章で筆者が最も言いたいことはどれか。