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顔は、生きるためだけではなくて、ほかにもいろいろな役割をもっています。そのーつは、その人を識別するための手がかりとしての役割です。顔を見れば、その人が男であるか、女であるか、何歳ぐらいであるか、ということがだいたい見当がつきます。中には見当がつかない人もいますが、要するに一種の「証明書としての役割」を顔は担っているのです。知っている人であれば、顔を見ればその人の名前もわかるでしょう。

(廊島 博『顔学への拘待」 岩波科学ライブラリーによる)

1。 (58) 筆者がこの文章で最も言いたいことは、どのようなことか。