コミュニケーションは、自分が言いたいことを話しているだけではダメです。伝えることができなければ、伝わらなければダメなのです。自分が言いたいことがどうしたら伝わるだろうか。もう少し声を大きくはっきり言ったほうがいいのだろうか、(50)主語と述語をはっきりさせたほうがいいのだろうか、笑顔でニコッとごまかしたほうがいいのだろうか、などいろいろなやり方があると思いますが、どうせ私の言うことなんか(51)からと、ふてくされてすねてしまうのが、一番ダメです。相手も伝えたいと思っているはずです。
 たとえば、「どう、わかったの?」と聞かれたときに、もしわからなかったら、「わかりません」「もう少し説明をしてください」と丁寧に言ってくだきい。
 私もそうでしたが、若いときは、相手に聞き返すことは自分の頭が悪いと思われるんじゃないかとか、自分(52)きちんと相手の話を聞いていなかったと思われるのではないかと、いかにもわかった振りをしてしまいます。
 ですが、わかった振りをして、どんどん誤解をしていくよりも、「すみません、もう一度(53)ください」とか「こういうことだと思っていいですか?」と聞き返したほうがはるかにいいのです。
 コミュニケーションをしていく(54)、とても大事な能力が、質問する力です。日本人にはこの聞き返す能力、説明する力があまりないのですが、ぜひ身につけてはほしい能力です。

(坂東届理子『夢を実現する7つの力』KKロングモラーズによる)



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