短文
(1)
⽊⽥春⼦様

拝啓

 暑い⽇が続いていますが、お元気ですか。私は元気です。
 実は、仕事の都合で、10⽉に北海道に引っ越すことになりました。
 東京にいる間に春⼦さんにお会いしたいと思い、お⼿紙させていただきました。
 9⽉になったら、⼭本さんや川村さんも⼀緒に、銀座でお昼ご飯を⾷べませんか。春⼦さんのご都合のよい⽇をお知らせください。
 来週から涼しくなるそうですが、⾵邪などおひきになりませんよう、⼤切になさってください。

敬具

2011年8⽉24⽇

上野 和美


(24)上野さんは、なぜ⽊⽥さんに⼿紙を出したか。

短文
 (2)
 病気で熱が出たとき、どうするか。現在は、熱の出ははじめに寒くならないように体を温め、熱が上がったらできるだけ涼しくするのがよいと⾔われる。特に熱が⾼い場合は、⾸、腕、⾜の付け根(注1)を氷などで冷やすように⾔われる。これらの場所には太い⾎管(注2)が通っており、流れる⾎が多い分、冷やすと体温も下がるからだ。以前は、逆に、布団をかけるなどして体を温め、汗をかいて熱を下げるのが効果的だと⾔われていた。しかし、このような⽅法では熱がこもって(注3)しまうことか現在はほとんど⾏われない。

(注1)付け根:付いている部分
(注2)⾎管:⾎の通る管
(注3)こもる:中に⼊ったままで外に出ない

(25)最近は、⾼い熱が出たら、どうするのがよいと⾔われているか。

短文
(3)
 お客様へお知らせ

 平素は格別のご⾼配をたまわり、厚くお礼申し上げます。
 さくらホテルでは、下記期間に外壁および内壁の⼯事を⾏うこととなりました。
⼯事期間中、5階レストランおよび売店は閉めさせていただきますが、2階カフェおよび花屋は営業いたしております。
 客様には、騒⾳やペンキのにおいなど、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解、ご了承のほど、なにとぞお願い申し上げます。
⼯事期間:2011年10⽉10⽇(⽉)〜14⽇(⾦)

さくらホテル


(26)正しいものはどれか。

短文
(4)
 ⽝は、その先祖(注1)であるオオカミの本能を受け継いでいる。⽝は昔から、群れを作ることで狩猟(注2)を成功させ、敵から⾝を守ってきた。群れの中で遊んでいるときも、遊んでいる相⼿の強さをみて⾃分の⼒を知り、群れの中での⾃分の地位を知ろうとする。したがって、⽝は飼い主の家族の中にいても、注意探く観察し、常にそれぞれの地位を探ろうとしているのだ。⼈間と⽝がともに楽しい⽣活を送るためには、⽝の飼い主は、⽝が⼈間より順位が下であるということをはっきり認識(注3)させなければならない。いくらかわいくても、(  )ことが⼤切なのである。
(注1)先祖:親の親のずっと昔の親
(注2)狩猟:狩り。⾷べ物を得るなどの⽬的で動物をとること
(注3)認識:よくわかること

問27 (  )の中に⼊れる⾔葉はどれか。

中文
(1)
近日、新聞で、[国民の幸福度調査」の結果を見ました。仕事や教育、健康などについて、関民がどのくらい「幸せだ」と感じているかを数字で表して、国際比較したものです。日本は19位で、先進国の中では、かなり低い順位でした。驚いたというより、①「やっぱり」と思いました。私も合め、日本人は、あまり幸せだと感じていないようです。
 でも、GPD(注)が日本の20分の1というブータン王国では、なんと、国民の95パーセントが「幸せだ」と感じているということです。そして、何があれば幸せと感じるかというと、「いい人間関係]でした。ブプータンでは、地域がーつの家族のように支えて合って生活しているのだそうです。「健康と金と家族があれば幸せ」と感じる日本人とは違って、プータンの人の幸せに「お金]は、あまり関係なさそうです。日本人も、そろそろ、幸せの価値を見なおしたほうがいいのではないでしょうか。

(東京都王婦56歳)


(注)GDP:国内総生産。grossdomesticproduct

(28)この人は、何を①「やっぱり」と思ったのか。

(29)ここでは、ブータン王国の国民はどんな考えを持っていると、言っているか。

(30)この文章で、この人が言いたいことはどれか。

中文
(2)
 現在の日本では、「リサイクル」ということばは、「使わなくなったものを人の手で回収(注1)し、新しい製品を作る原料や材料として利用すること」という意味で使われている。読み終わった新聞や雑誌を集めて紙の原料を作り、トイレットペーパバーなどの製品にする、というのが、一つの例だ。
 江戸時代にも、古い紙から紙を作ったりすることはあったが、その量は、今ほど多くなかった。原料がたくさんあったからとか、使う人が少なかったからとかいうわけではない。わぎわぎ古い紙を回収しなくても、人が普通に生活しているうちに、資源(注2)が自然に循環(リサイクル)していたのだ。
 なぜそんなことができたかといえば、それは、資源のほとんどが、植物性のものだったからだ。食べたり、使って捨てたり、燃やしたりしても、それは、土地に返り、また植物を育てる。つまり、植物の自然の循環(リサイクル)に合わせて、人間が生活していたということなのだ。
(注1) 回収 : 一度配ったものを、また集める
(注2) 資源 : 自然のなかにある原料や材料

(31)どうして、多くなかったのか。

(32)江戸時代の日本人の生活として、正しくないものはどれか。

(33)今と江戸時代のリサイクルについて、正しく説明しているのはどれか。

長文
 先日、知り合いの外国人から、「焼き島の食べ方には、串からそのまま食べる食べ方と、箸で肉を串からはずして食べる食べ方があるようだ。どちらが正しいのか」という質問をされた。私自身は、串から直接食べるほうです、と答えたが、本当のところどうなのだろう、とその後も気になった。
 調べてみてわかったのだが、この「焼き鳥の食べ方論争(注1)」はずっと続いているようだ。「串から直接派」の主張は、串からはずしてしまうとうまみが逃げばてしまう し、冷めやすいからおいしくなくなる、だから串から直接いくべきだ、というのが主である。一方、「串からはずす派」は、特に女性は串から直接食べると口の周りが汚れたり口紅が取れてしまって見た目が悪いこと、はずしてばらばらにしたほうがみんなで分けて食べやすいこと、などを理由にしている。
 ①どちらの主張にも一理あるが、私はやはり、特に作り手の気持ちを考えると、「串から直接派」の考えに賛成したい気持ちになる。焼き鳥屋さんの多くは、「焼き鳥は串に刺して焼くからおいしいものであり、そのために手間のかかる串うち(注2)という作業をしているのだから、( ② )」と思っているようだ。見た目や周りを気にするより、おいしさ100%の状態で味わうことが、作り手に払うべき最大の敬意だと思うからである。
(注1) 論争 : 意見を言い合うこと
(注2) 串うち : 焼き鳥の肉を肉に刺すこと

(34)「串から直接派」と「串からはずす派」の意見は、どれか。(出から直接派/出からはずす派)

(35)①どちらの主張にも一理あるとは、ここでは、どういう意味か。

(36)( ② )に入る言葉はどれか。

(37)焼き鳥の食べ方に関して、この文章を書いた人の考えはどれか。

情報検索

(38)ヤンさんは、申込書に書きこんだが、書けないところがあった。何番が書けなかったか。

(39)ヤンさんが申込書を書いた後、9月1日に図書館からメールで連絡があった。いつまでに借りに行けば良いか。