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病気で熱が出たとき、どうするか。現在は、熱の出ははじめに寒くならないように体を温め、熱が上がったらできるだけ涼しくするのがよいと⾔われる。特に熱が⾼い場合は、⾸、腕、⾜の付け根(注1)を氷などで冷やすように⾔われる。これらの場所には太い⾎管(注2)が通っており、流れる⾎が多い分、冷やすと体温も下がるからだ。以前は、逆に、布団をかけるなどして体を温め、汗をかいて熱を下げるのが効果的だと⾔われていた。しかし、このような⽅法では熱がこもって(注3)しまうことか現在はほとんど⾏われない。
(注1)付け根:付いている部分
(注2)⾎管:⾎の通る管
(注3)こもる:中に⼊ったままで外に出ない