漢字読み

1。 社会活動に参加することで、人脈を広げることができた。

2。 鈴木さんは指摘がいつも的確で、本当に賢い人だと思う。

3。 文化の違いが食生活に顕著に現れている。

4。 相談の内容は多岐にわたった。

5。 その風習は、今はもう廃れてしまった。

6。 家賃の相場は地域によって違う。

文脈規定

7。 私はこの土地で定職に就き、生活の(  )を築いた。

8。 議論は難航すると思ったが、すぐに意見がまとまり、(  )結論が出た。

9。 さっき駅前で佐藤さんを(  )んですが、今、海外にいるはずなのに変です。

10。 市長の責任ある行動が住民の不安を(  )し、行政に対する期待が一気に高まった。

11。 十分に煮た野菜は味が(  )柔らかく、とてもおいしかった。

12。 このテーブルは私が子どものころから使っているので、(  )があって捨てられない。

13。 現社長は創立者から経営の(  )を学んだ。

言い換え類義

14。 高橋さんにはかねがねお会いしたいと思っていました。

15。 林さんはそれを故意に捨てたらしい。

16。 昨日、鈴木さんにおわびした

17。 中村さんの言葉からは強い意気込みが伝わってくる。

18。 妹は少しおびえているようだった。

19。 私はその一言に安堵した。

実践練習

20。 閑静

21。 たやすい

22。 察する

23。 内訳

24。 食い違う

25。 過密

文法形式の判断

26。 朝の満員電車。車内の混雑を(  )、私の目の前に座っている学生風の男は、平然とノートパソコンを広げて、作業に没頭していた。


27。 私の父は、 〔 〕もしないで漫画を批判するから、本当に嫌になる。


28。 (卒業生へのインタビューで)
聞 き 手 「学生時代にやったことで、今の仕事に役立っていることは何でしょうか。」
田中 「ラグビー部での経験ですね。チームワークの大切さを痛感しました。 (  ) 、 それは去年企画チームのリーダーになって始めて気づいたことですが。」


29。 の郷土史をまとめるにあたり、今年90歳になる元村長の東山さんにお話を伺った。村に初めて汽車が走ったときのことを鮮明に覚えて〔 〉、その記憶力に驚いた。


30。 (求人サイトの「よくある質問」で)
Q :インテリアに関する知識がないのですが、働けますか。
A :研修があるので大丈夫です。知識はある(  ) が、それよりも人柄や仕事に取り組む姿勢を重視しています。


31。 (お知らせで)
水道管破裂による断水のため、 8月12日まで市民プールの営業を休止します。復旧状況(  )、営業再開が遅れる可能性がありますので、ご了承ください。


32。 クレジットカードの番号等、他 人 に (  )困る情報は、電子メールには書かないほうがいいそうだ。


33。 仕事は、決められた時間内に、いかに成果を上げるかが大切であり、単に時間をかけて(  )と私は思う。


34。 現在、潜水調査船を用いた調査研究が進展中であり、いずれ近いうちに海底のより詳細な地質構造が明らかに(  )。


35。 山 下 「あのう、西村先輩。私、今日でこのサークルを(  )。」 西 村 「ええ?辞める?急にどうして?」


文の組み立て

36。 「アセビ」 という、白い花を咲かせる樹木を漢字で「馬酔木」と書くのは、アセビには_ _  _そうです。


37。 家族の時間を大切にする夫は、つい_  _ _ありがたい存在です。


38。 ℤ県知事の林和夫氏は、週刊誌で、脱 税 を 行 っ た_  _ _異なり、名誉を傷つけられたとして、発行元のX社を相手取り訴訟を起こした。


39。 Q鉄道が10年ぶりに運賃値上げに踏み切った。安全対策や原油の高騰で支出が増え、経営努力だけでは対応しきれないと判断 _  _ _ 。


40。 世の中にはさまざまな資格があふれているが、資 格 を 取 っ た_  _ _世間は甘くないらしい。


文章の文法
以下は、小説家が書いたエッセイである。

十人十色


 マニュアルというものが、この世には存在する。機械を買った場合には、これを読む。書かれてある通りに動かないと困る。ビデオの再生ボタンを押したのに、録画が始まってはたまらない。ところが、生き物はそうはいかない。あちらに通用したことが、(41) 。うちで、ねこを飼い始めた当座は、何も分からなかった。吐いたりすると、それだけでびっくりしてしまった。あわてて、ねこを飼っている人に電話した。一番にかけたところが留守だと、ますます、動揺する。結局、関西の知り合いにまでかけて、「心配ありませんよ。ねこは吐くものですよ」という言葉をいただき、やっと安心。こんな具合だった。
 さて、(42) 時に、当然のことながら「ねこの飼い方」の本も読んだ。マニュアルである。なるほど――と思えることが書いてある。中でも納得したのが、(43) 。――「動物にとって、用足ししている(注1)時は、最も無防備な状態(注2)です。襲われたら大ピンチ。その最中、人に近づかれることを、ねこはとても嫌います。飼い主は、離れるようにし、のびのびとした気分でさせてやりましょう」これは頷ける。そこで、ゆずが―うちのねこの名前はゆずという―そうする時は遠慮していた。
 (44) 。朝、ねこトイレ(注3)の砂をかきまわし、汚れ物を取り始めると、「ご苦労」というように、ゆずがやって来る。そして、まだトイレに手を入れているのに、「どけどけ」というように中に入ってくる。そして、足を踏ん張り、―行うのだ。これ見よがしに(注4)
 あの説得力のあるマニュアルは、一体全体、何だったのか。なるほど、生きている物には
 個性があると、あらためて (45) 。

(北村薫『書かずにはいられない―北村薫のエッセイ』による)


(注1) 用足ししている:大便や小便をしている
(注2) 無防備な状態:危険に備えていない様子
(注3) ねこトイレ:箱の底に砂などを敷いた、ねこ用のトイレ
(注4) これ見よがしに:自慢げに見せつけるように

(41)

(42)

(43)

(44)

(45)