漢字読み

1。 鈴木氏は当時を回顧して、次のように語った。

2。 彼の話には多少の偽りがあると思われた。

3。 私は特に嫌悪感は持たなかった。

4。 問題が解決するまで自粛することにした。

5。 自分を戒めたいと思う。

6。 この国の南側には、なだらかな丘陵地帯が広がっている。

文脈規定

7。 この商品は非常によく売れていて、どの店にも(  )がほとんどない状態だ。

8。 企業の海外進出は(  )を伴うが、成功すれば利益は大きい。

9。 不景気が続いても父の会社が倒産しなかったのは、設立以来、(  )経営を続けてきたおかげだ。

10。 品質の劣化を防ぐには、光を通さない黒い箱に入れて、光を(  )する必要がある

11。 久しぶりに帰省すると、町の様子が(  )変わっていて、驚いた。

12。 中村さんの勝手な行動には強い怒りを覚えたが、友人に(  )、少し気持ちが落ち着いた。

13。 部長は昨日の会議で、新企画について大枠は説明したが、具体的な開始時期には 、(  )しなかった。

言い換え類義

14。 すみやかに片づけてください。

15。 高橋さんの主張は漠然としていた

16。 妨害するつもりはなかったんです。

17。 池田さんは、いつもエレガントな服を着ている。

18。 つかの間の休息だった。

19。 またしくじってしまった。

実践練習

20。 巧み

21。 配属

22。 乗り出す

23。 面識

24。 抜粋

25。 心当たり

文法形式の判断

26。 技術の進歩で世の中は便利になったが、便利さ(  )失ったものも少なくないの ではないだろうか。


27。 わが社は、地球環境を()、廃棄物の減量とリサイクルの推進に取り組んでいる。


28。 A「遅れてごめん。」
B「遅いよ! 10分も遅刻するなんて、何考えてるの?」
A「少し遅れたぐらいで(  )そんなに怒らなくてもいいだろう。」


29。 (海岸で)
A「あれ?イヤリングが片方ない。どこでなくしたんだろう。ねえ、一緒に探して。」
B「(  )、こんな広い場所でどうやって探すの?」


30。 富士山頂から見た景色のなんと美しかった(  )。本当に感動した。


31。 うちの猫は、突然甘えてきたり、()、呼んでも無視してどこかに行ってしまったりする。本当に気まぐれだ。


32。 一人暮らしを始めてからは、誰にも何も言われない(  )、だらしない生活をす るようになってしまった。


33。 (インタビューで)
A「新聞記者から弁護士に転職しようと思われたのはなぜですか。」
B「事件の取材で被害者の方のお話を(  )、大変なご苦労があることを知り、 そういう方たちの力になりたいと思うようになったんです。」


34。 条件の折り合いがつかず、すぐに契約を結ぶのが難しい現状では、A社とは、時間はかかっても、根気よく交渉を重ねていく()。


35。 A「ねえ、昨日、デパートにいたでしょう? 見かけたよ。」
B「ええ!気づいたなら声をかけて(  )。」


文の組み立て

36。 妹は、来月初めに_ _  _そうだ。


37。 私の故郷は、自然に囲まれたのどかな所_ _  _周りに田んぼしかない、ただの田舎町だ。


38。 入社2年目でプロジェクトのリーダーに指名されたときは_ _  _先輩方の厳しくも温かいサポートのおかげで、無事に務めることができました。


39。 都市開発事業を、地域住民の同意を得る_ _  _、北市の住民が市長を訴えた。


40。 政府が発表した数字によると、昨年4月1日_ _  _一昨年と比べて15万人少なく、過去最低となった。


文章の文法
以下は、作家が書いた文章である。

横暴な小説係


 マルチタスク (注1)という言葉が世の中に行き渡るようになって久しいけれども、自分自身の実態には程違い身の処し方である。いや、テレビをつけながら、傍らに読みかけの文庫本を置き、上うわの空そら(注2)でスマートフォンを眺めつつ、 晩ごはんは何にしようか、と考えているようなことはたくさんある。そういうことをやたらしてしまうために、わたしは、自分が同時にいろんなことをやるとすべての物事の達成率が著しく下がってしまっていることを熟知している。
 なので以前、自分しか見ないメモ帳には、分別のある自分が「スマホを見るときはテレビを(41)と書いていた。守ったり、守らなかったりだ。
 一日のうちに、いろいろな自分が出没しては退場していく。家事をしている自分、風呂で休んでいる自分、テレビを見たり本を読んだりと娯楽に接している自分、そして仕事をしている自分なとそれぞれに淡々とがんばっているが、中にはひどい(42)もいる。
 わたしがいちばん持て余しているのは「小説を書く係の自分」である。それを職業にしているのに身も蓋もない情けない話なのだが、本当にこいつは扱いにくい。ゲラ(校正紙)を見る係は心配性なので一日のノルマを越えて仕事をしたりもするし、書評係などは、真面目すぎて気の毒なぐらい考え込む時がある。随筆係は、ぐずぐずしたところはあるが、そんなに 時間帯や備品のコンディションは問わない。
 (43)、小説係は「まずお茶とお菓子だ」などと要求し、真夜中でないと仕事はしないとわがままである。しかもすぐに気が散って、動物の画像を検索したがる。そして落ち込みやすい。「文筆課の他の係を見習えよ」とわたしは思う。しかし、 この係を中心に結成された文筆課なので、今更組織図から(44)。
 ダメな社内ベンチャーのようなものである。今日もわたしは、小説係のためにお茶を作り、お菓子を調達し、「とにかく書かないと出来不出来はわからないよ」と(45)。
(注1)マルチタスク : 複数の作業を同時に処理すること
(注2)上うわの空そら:集中できていない状態

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