川村さんは都会のマンションに住んでいる。野菜や花を育てることが好きなのだが、マ ンションのベランダでは十分に楽しむことができない。広い庭のある家で、野菜や花を育 てることが、川村さんの長い間の夢だった。
 川村さんは、今、広い「庭」で野菜や花を育てている。近くに「みんなの庭」ができた のだ。「みんなの庭」は、市の土地を市民が借りて、共同の「庭」を作っていくものであ る。利用する人たちが話し合って、みんなで野菜や花を育てて楽しむ。
 「みんなの庭」で野菜や花を作るようになって、川村さんは友達がたくさんできたそう だ。それまでは、近所の人にあいさつはしても、なかなか友達になるのは難しかった。し かし、①「みんなの庭」では違う。同じようにこの庭を利用して野菜や花を作っている人に、「きれいに咲きましたね。」とか「りっぱなトマトになりましたね。」と話しかけたりする。 また、普段あまり付き合うことがない人とお茶を飲んだり、おしゃべりをしたりすること も、ここなら自然にできるそうだ。都会では少なくなった近所の人との交流の機会が生まれているのだ。
 川村さんたちは、「みんなの庭」で近所の人と付き合っているうちに、子どもの教育や 町の安全など、生活のこともいろいろ話すようになった。このような付き合いが続いてい けば、将来は、自分たちの町をもっと住みやすくしていこうという話し合いができるよう になるかもしれない。川村さんは、「みんなの庭」で汗を流しながら、②そう感じている

1。 (34)川村さんは、どうして「みんなの庭」に参加したのか。

2。 (35)「みんなの庭」はどのようなものか。

3。 (36)①「みんなの庭」では違うとあるが、どんな点が違うのか。

4。 (37)②そう感じているとあるが、どのように感じているのか。