A
就職したばかりの若者はいつも不安を抱えていることを理解してほしい。彼らは新しい環境に慣れていないうえに、仕事で失敗して上司からしかられることをとても恐れているのだ。
そんな彼らは、仕事を頼まれてもすぐに始めることができない。失敗したくないので、仕事をする前にいろいろ質問をしてくる。彼らの気持ちがわからないと、開かれた人は自分の若い時と比べて仕事に消極的だ、口ばかりで働くのを嫌がる、と誤解することになる。もちろん消極的な若者は困る。しかし社会も教育も変わっているのだから、若者の考え方が自分と違うのはしかたない。彼らの気持ちを理解するには、自分から歩み 寄ることが必要だ。
B
今の若者が、あなたが若いころと同じ考えで動いていると思ってはいけない。育った時代や環境が違えば、仕事についての価値観が違うのは当然だ。
あなたが若いこるは、上司から命じられた仕事は黙ってやる、自分の意見を言うのは仕事を覚えてから、というのが当たり前だったかもじれない。しかし、昔よりも個性を肯定する教育を受けた今の若者にそれは通用しない。自分の考えに合わなければ、たとえ上司の命令でも反論する人もいる。一方で、仕事の目的や本人の役割をきちんと説明すれば、納得して積極的に仕事に取り組むこともある。
若者には若者のいいところがある。自分との違いを認め、その溝を埋める努力をしてみよう。