現代科学の発達は、私の生活を大きく変えた。子供たちの教育においても、今までではえられないような大考きな影響がある。 今から50年ほど前、テレビは一般の家庭ではまだ見ることができなかった。当時の子供たちの遊ぶ場所は、家の中ではなく、原っぱ(注1)や空き地、それから、今ほど車が多くなかった道路であった。そこで子供たちは友達と遊びながら、知らないうちにいわゆる(注2)社会勉強もしてきたのだ。
時がたち、テレビが普及すると、子供たちはあまり外へ出なくなった。外は多くのビルが建ち、道路は車がひっきりなしに(注3)と通るようになった。外で遊びたくても遊ぶ場所がない。
そして、パソコン時代の今、一日中家の中でインターネットやメールをしている子供も増えている。IT(注4)の普及によって、私たちの生活は非常に便利になった。しかし、子供の教育という点で見るとどうだろう。 昔のような社会勉強はできなくなってしまった。
 生まれたときから、インターネットや携帯電話のある世界で育つ今の子供たちがどいう大人になっていくのか、興味深い。それと同時に恐怖を感じるのは私だけだろうか。
(注1) 原っぱ:草地
(注2) いわゆる:よくいうところ。
(注3) ひっきりなしに: 絶え間なく続くこと。
(注4) IT : 情報、技術

1。 (28)筆者によると、現在、子供たちの教育に大きな影響を与えているのは何か。

2。 (29)筆者は IT の普及についてどう思っているか