富士山は東海道新幹線(注1)の中からも見ることができる。
 富士山が見えると、カメラを取り出して写真を撮る人も多いが、とても速く走っている新幹線の中できれいに撮るのは 難しい。上手に撮るにはコツ(注2)がいる。
 まず、富士山側の席を取ることが大切である。これが取れなかった場合は、残念だが今回はあきらめよう。
 富士山が電線に邪魔されずに一番きれいに見えるのは、富士川(注3)を渡っているときである。ここでいい写真を撮るためには、大阪方面から乗ったときがいい。なぜなら、東京方面に向かうときは、川を渡った後、新富士駅(注4)を通過するために少しゆっくり走るので、写真もゆっくり撮れるからである。逆に大阪方面に向かうときはスピードを上げるので、はっきり取れなくなってしまう。
 これからのコツを頭に入れて(注5)思い出の一枚をとってもらいたい。
(注 1) 東京道新幹線 : 東京から九州まで走っている新幹線のこと
(注 2) コツ : 何かをするためのいい方法
(注 3) 富士川 : 静岡県を流れる川の名前
(注 4) 新富士駅 : 静岡県にある駅
(注 5) 頭に入る : しっかり覚えておく

1。 (28) この文章は、何について書かれているか。

2。 (29)筆者は、いつ富士山の写真を撮るのがいいと言っているか。

3。 (30)文章の内容と合っているにはどれか。