コロンブス、マゼラン、キャプテン、クックたちの活躍で、一七世紀には南太平洋も含めた地理的発見がおおむね(注1)終わり、地球の全容(注2)が完全とは言えないまでも、だいたい明らかになってきた。すると、人類は大きな問題を空きつけられた。
地球はどのようなにして生まれたのか。地球上にはなぜこんなに多くの動植物が生存しているのか。地理的な発見が一段落としたところで、探検家、冒検家たちの趣味は、今まで見たことのない動植物の発見に向けられていった。
大きく言えば地球学、あるいは地理学などの探検・冒検に彼らは出向いていきはじめた。見知らぬ土地で出会った奇妙な動物を剥製にし、花や葉っぱは押し葉にして、博物館に持ち帰るための探検と冒検がはじまった。
(注1)おおむね︓だいたい
(注2)全容:全体の様子