昔ながらの古い商店街に客が来なくなっています。人口減少や車社会になり郊外の大型店に客を取られたからです。閉店した店が多い商店街は店のシャッターが下りたままなのでシャッター通りと呼ばれています。
 このままではいけないとユニークな商店街を作ったところがあります。ある商店街は空いた店を利用して無料で健康相談、料理教室、子育て相談、そろばん教室、英会話教室などを行っています。少しでも人を呼び込もうというのです。努力の結果今では客が次第に増えてきたそうです。
 またある商店街は30年間も続いた不況を、懐かしい昭和の町並みを復元することで克服しました。最高でも2万人だった客が今では30万人にも増えました。地域の人ばかりではなく多くの観光客が訪れるようになったからです。都会から若者も戻ってきて町はますますにぎやかになりました。
 また占いを取り入れた楽しい商店街もあります。ある時商店街占い師21人を呼びました。その行事に予想を上回る多くの女性客が集まり、マスコミにも取り上げられました。そこでこれを街の再生に使おうと占い館を作って毎日占いができるようにしました。また第4金曜日には占い師を約30人呼んで商店街の道路上で占いをさせました。店にも占いと商売を結び付けるように協力してもらいました。例えばある居酒屋は割り箸で運試しをして当たった人にはビールを1杯サービスしています。眼鏡店では当たった人に10%の割引をしています。肉屋も占い(注)大吉コロッケを売り出しました。すると真剣に運命を占いほしい人も遊びでちょっと運命を見てほしい人も次々と訪れるようになりました。
 これらの例を見ると、どの商店街にもアイディアがあることがわかります。また地域だけに留まらず広く人を呼び込める商店街を作っています。お客が来なくて困っている全国の商店街もみんなでいいアイディアを出し合って地域の特色を出した魅力ある商店街を作ってほしいものです。

1。 (1)日本全国の商店街は今どんな状況か。

2。 (2)占い商店街でしていることはどれか。

3。 (3)これらの商店街が成功した一番の理由は何か。