漢字読み

1。 紛争地域を逃れ、隣国に避難した。

2。 人生において、健康に勝るものはない。

3。 一郎は勇気を奮って、パンジージャンプに挑戦した。

4。 船が転覆し、乗組員の捜索が必死に続けられた。

5。 先生のお宅に明晩おうかがいしてもよろしいでしようか。

6。 金沢市(かなざわし)にある兼六園(けんろくえん)がある。

文脈規定

7。 年度末になると道路工事が増え、(  )妨害もはなはだしい。

8。 あの大学には演劇の(  )教授がいて、他学部からも学生が集まる。

9。 国境紛争が原因で、両国は国交(  )に至った。

10。 あの人は、明治(めいじ)時代の豪商の直系(  )だ。

11。 あまりにリスクの大きい部長の案に(  )するわけにはいかない。

12。 90歳の日本画壇(がだん)の(  )大家が亡くなり、大きなニュースになった。

13。 交通事故で大けがをしたスキー選手が、不死(  )のごとく蘇った。

言い換え類義

14。 自信がありすぎる時ほど、とかく失敗しがちになる。

15。 高校生の言葉遣いをはしたないと決めつけるのは良くない。

16。 送られてきた美術品の目録に盗難品を発見した。

17。 告白をためらっているうちに、好きだった留学生が帰国してしまった。

18。 社長の合理化案に組合側は真っ向から対立した。

19。 夏場の節電意識が国民の間に浸透している

実践練習

20。 さぞ

21。 工作

22。 テクニック

23。 償う

24。 じめじめ

25。 心当たり

文法形式の判断

26。 環境サミットの結論は、新興国を満足させる(  )点がある。


27。 景気停滞下で物価上昇が続くという状態は、市民にとつて受け入れ(  )。


28。 この地域で地電が多発し(  )、警報システムの設置が急がれている。


29。 上野(うえの)の銅像で有名な西郷隆盛(さいごうたかもり)は、波乱(  )の人生を送った。


30。 天才と言われた三島由紀夫(みしまゆきお)(  )、ノーベル文学賞は取れなかった。


31。 演出家が稽古中に灰皿を投げ、俳優が灰(  )になってしまった。


32。 明治(めいじ)時代、政府の美術教育に対抗(  )、私学の美術院を創立した人物がいた。


33。 (大会本部の集まりで)
A「今度のお祭り、皆さんのグループも出てくださいませんか。」
B「残念ながら、参加を(  )。」


34。 あの監督の映画は、観客に理解されなく(  )という謎がある。


35。 (警備員室で)
A「子どもなんだから、大目に見たらどうだ。」
B「いや、子ども(  )、万引きは万引きだ。」


文の組み立て

36。 携帯電話の新機種が _ _  _ を開いた。


37。 地球温暖化 _ _  _ おそれがある。


38。 クリーンエネルギーは _ _  _ 至っていない。


39。 サトウキビなどの _ _  _ 利用できる。


40。 1982年国際捕鯨委員会は _ _  _ 決定をした。


文章の文法
 高級な刺し身やすし使われるクロマグロのうち、日本への供給量の半分を占める大西洋産が来なくなる可能性が出てきた。
 カタールで13日に開幕するワシントン条約締約国ていやくこく会議でこの海域に生息するクロマグロを保護するため国際取引を禁止する決議案が出される。
 有効投票の3分の2以上が賛成ならば、地中海を含む大西洋産のクロマグロの国際取引ができなくなる。欧州連合や米国が支持している。
 日本は世界中でとれるマグロの類の4分の1、クロマグロ( 41 )8割を消費している。クロマグロの国際取引が止まれば太平洋産に頼るしかなくなる。約1年分の国内在庫があるとはいえ、影響は大きい。
 この海域のクロマグロの資源管理は本来、大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)の仕事だ。( 42-a )の恐れがある野生生物の( 42-b )が目的のワシントン条約で扱うのは筋違いだとする日本政府の主張には理がある。
 ただ、クロマグロの資源は年々減少している。欧州では、日本との取引を念頭に、生息する魚類を根こそる「巻き網漁」が広がり、乱獲や密漁も後を( 43 )。さらに、近年は、海でとった幼魚をいけすで太らせる「蓄養ちくよう」ビジネスが拡大している。
 ICCATはこれまで漁獲枠や禁漁期の設定によってクロマグロの資源管理を進めようとしてきた。しかしその効果は不十分だった。
 資源が枯渇しかねないという批判に対して日本政府も手をこまぬいていたわけではない。ICCAT加盟の漁業国とともに昨年11月、総漁獲枠の4割削減の決定に参加したが、欧州の環境保護派は納得しなかった。フランス、イタリア両国政府がその後、国際取引禁止支持へと立場を変えた。
 事態がここまで来た( 44 )、政府はただ決議反対を叫ぶよりも、ICCATが昨年導入した対策が実効性を持つよう規制を強め、日本が資源管理策の先頭に立つ決意を国際社会に示すことが大事ではないか。
 総漁獲枠の一層の削減、密漁や不正流通の監視態勢の強化、欧州諸国による巻き網漁船の減船。そうした只体策を示せば、日本の立場に理解を示す国が増えるだろう。
 注目したいのは、クロマグロを卵から魚に育てる完全養殖の技術だ。近畿きんき大学が世界で初めて8年前に実験に成功した。天然の資政の資源に頼らずにむ技術だ。実用化を急ぎたい。
 政府は、取引禁止になっても決定への「留保」を通告し、日本漁船も引き認める考えだが、日本への視線は厳しく( 45 )。
 マグロの味覚を守り続けるためには、資源保護への配慮とともに消費者の我慢も必要になってくる。

(「朝日新聞」810年3月8日付)

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