漢字読み

1。 やることはやつたのだから、結果を焦らずに待つ。

2。 学問を続けるためには、体を鍛えることも大切だ。

3。 若い頃は野球選手を志したが、夢はかなわなかった。

4。 通貨を偽造すると、非常に重い罪になる。

5。 裁判をせずに和解するためには、どちらかが譲歩するしかない。

6。 疲労が蓄積しているのか、なかなかやる気が出ない。

文脈規定

7。 あの18世紀の建物の(  )は、ロココ式と言うそうだ。

8。 今、苦労していることが、将来の活躍の原(  )となるだろう。

9。 緊急事態に(  )するために、社長が自らアメリカヘ飛んだ。

10。 親友の彼女が先に結婚したことに、(  )穏やかではなかった。

11。 コプロとしての()心があるからこそ、単価の安い仕事はできない。

12。 それほど(  )保護に育てたつもりはなかったが、息子はわがままだ。

13。 小学生がおばれている小犬を助けたという、人間(  )あふれる話を聞いた。

言い換え類義

14。 娘の誕生日にごちそうをうんと作ってあげた。

15。 日頃批判している上司が手助けしてくれて、きまり悪い思いをした。

16。 日本語には目上の人の労をいたわる表現はない。

17。 デパ地下の一角に、新たに輸入野菜が並んでいた。

18。 他人を誹謗する前に、自分の姿勢を正すべきだ。

19。 販売員の説明は前回と内容が前後している

実践練習

20。 がっちり

21。 遺跡

22。 サイレン

23。 潤う

24。 ぐったり

25。 やきもち

文法形式の判断

26。 タレントが選挙に出たが、議席が取れるか、取れないか(  )だろう。


27。 国際間の貿易不均衡は、為替レートの変動に影響せ(  )。


28。 南大東島付近で台風が発生する(  )、一気に北上を始めた。


29。 戦略を十分に立て(  )ことが、かえつて心の隙を作つてしまった。


30。 「山月記」を書いた中島敦の短い一生を考えると寂しい(  )。


31。 新人女優の泣く(  )演技が不自然で、カットがかかつた。


32。 時代劇映画の傑作は「七人の侍」(  )右に出るものはない。


33。  (ラーメン屋で)
A「この券売機、2千円札は大丈夫ですか。」
B「申し訳ありませんが、(  )。」


34。 ルーブル美術館へ行ったら「モナリザ」の絵を見(  )ことはできない。


35。  (社員寮で)
A「緒方さん、昨晩倒れちゃったそうだよ。」
B「我慢強い人(  )悪化させてしまったかも。」


文の組み立て

36。 メディア・アートは _ _  _ 作品を指す。


37。 宇宙空間  _ _  _ ことになっている。


38。 天然ガスは _ _  _ に使用される。


39。 日本の酒税法上では _ _  _ いる。


40。 中国やヨーロッパの _ _  _ を呼んだ。


文章の文法
 回復しつつある世界経済に、日本もしっかりと支えられている。2009年10月~12月期の国内総生産こくないそうせいさん(GDP)の実質成長率じっしつせいちょうりつ年率換算でねんりつかんさん46%増となり、不況下でも景気が徐々に上向いている様子を確認できた。
 デフレで名目GDPの伸びは年率0,9%にとどまり、回復を実感するにはほど違い。だが実質GDPが3四半期しはんき連続で増え、名目もプラスに転じたことは明るい兆しだ。
 輸出では、世界の景気回復をリードしている中国などアジア向けが全体を押し上げてている。米国や欧州向けも自動車などが復調した。
 同じ時期に、中国は前年同期比どうきひ実質10,7%の高成長を記録。米国も前期比の年率換算が57%、欧州のユーロ圏16カ国は同0,4%で、それぞれ2四半期連続のプラス成長だつた。回復に向かう各国の足並みがそろう( 41 )、日本への波及効果も大きくなってきたようだ。
 内需ないじゅは家電製品のエコポイント、エコカー減税などで個人消費の( 42‐a )が続いた。
 景気の足を引っ張ってきた住宅建設も、( 42‐b )幅が縮まった。
 動向が注目される設備投資は、7四半期ぶりにプラスに転じた。自動車、パソコン、IT(情報技術)関連ソフトウェアなどの分野が息を吹き返し( 43 )。手放しで楽観はできないが、心強い動きだ。
 年明け後も、為替相場や株価の水準はおおむね安定している。米国経済の先行きに対する懸案や、中国政府の引き締めの動きなど不安な要素はあるが、それでも日本経済が景気の「二番底にばんそこ」に陥る危険性は( 44 )とみていいだろう。
 だが、自律回復といえるほどの力強さはない。生産はピークの8割、機械受注は7割にとどまっている。09年の雇用者報酬は過去最大の落ち込みで、失業率も5%を超えたままだ。景気対策の効果は、やがて落ちてくる。
 鳩山はとやま政権は、昨年末にまとめた成長戦略の基本方針を早期にしっかり肉付けし、民間の設備投資や雇用拡大の意欲を引き出す必要がある。
 環境など先端技術分野をさらに伸ばす。医療、福祉、介護をはじめとするサービス産業をテコ入れし、雇用と所得を底上げする。貿易自由化を進展させ、企業の新興国しんこうこく市場への参入を大いに刺激しなければならない。
 09年の名目GDPで日本と中国の差は詰まり、ことし中の逆転は必至だ。日本は高度な技術を生かした多様な付加価値で勝負する知識集約型資本主義への脱皮が一段と( 45 )。
 経済成長のエンジンの役割を担う企業は、政府の支援を待っているいとまはない。新しいビジネスチャンスを積極的につかむことで、自律回復への道を切り開きたい。

(「朝日新聞」2010年2月16日付)

(41)

(42)

(43)

(44)

(45)