日本ではどの町に行ってもコンビニがある。日々必要な食べ物や飲み物、雑誌などを売っているだけでなく、いろなサービスもある。例えば、ATM でお金をおろしたり、電気代やガス代などの公共料金を支払ったりすることができる。物を送ることもできるし、写真をプリントすることもできる。電話で注文 して、料理を配達してもらうこともできるそうだ。コンビニは、今や日本人の生活にはなくてはならないものになっていると言えるだろう。
コンビニには、一人暮らしの若者、子どもと離れて暮らす老人、家事で忙しい主婦、塾帰りの子どもなど、あらゆる人が訪れる。これほど人々に広く利用されているのは、コンビニがそれだけ便利だからだろう。しかし、①その理由は便利さだけだろうか。
コンビニの経営について、ある店長に話を聞いてみた。すると、②こんな答えが返ってきた。「一番大切にしているのは、お客さんのことをよく考えて行動することです。例えば、小さい子どもが母親と買い物に来て、20円のチョコレート を買ったときは、ほかの品物とは別に小さい袋に入れてあげるとか、赤ちゃんを抱いている母親が買い物をしたら、車まで荷物を持って行ってあげるとか。」小さいことだが、スタッフの優しさを感じさせる話だ。
「気持ちのいい店だな。」「また来よう。」―客にそう思わせるのは、客のことを考えている気持ちが自然に伝わるからだろう。