カラスほど嫌われている鳥はないだろう。確か童話にこんな話があった。好きな色にしてもいいと言われた鳥たちはそれぞれ直ぐに自分の色を決めたが、欲張りなカラスは決められなかった。この色がいいあの色がいいと塗っているうちにとうとう黒くなってしまったという話だった。色を混ぜたら最後には黒くなると知っていたから、カラスって馬鹿だなと思った。カラスは黒いとばかり思っていたからロシアで黒と灰色の2色のカラスを見て驚いた。ちょっと可愛らしいとさえ思った。そのときやっぱり黒い色が悪い印象を与えているのかもしれないと思った。

 カラスが嫌われているのは人間にとって都合が悪いことばかりするからだ。都会では餌を求めてゴミを散らかし、農村では餌にするわけでもないのに作物を畑から抜いたりする。線路に石を置くこともよく知られている。事故になるかもしれないから大変困ったことだ。また子供を守るために人間を攻撃することもあって危険だ。

 よく留学生が東京はカラスだらけだと言う。確かにほかの都市よりカラスが多いと思う。店から出るゴミが多いので餌に困らないからだ。東京はカラスが増えすぎて困っている。夜、巣に戻ってくるたくさんのカラスを見るとどれだけ増え続けるのかと恐ろしくなることがある。実際にはカラスはとても賢く可愛らしい鳥だと研究者たちは言うが、当分一般の人の考えは変わらないだろう。

1。 (1)カラスはどんなことをしているか。

2。 (2)著者のカラスに対する考えと違うのはどれか。

3。 (3)本文の内容と合っているのはどれか。