犬は、その先祖(注1)であるオオカミの本能を受け継いでいる。犬は昔から、群れを作ることで狩猟(注2)を 成功させ、敵から身を守ってきた。群れの中で遊んでいるときも、遊んでいる相手の強さをみて自分の力を知り、群れの中での自分の地位を知ろうとする。したがって、犬は飼い主の家族の中にいても、注意深く観察し、常にそれぞれの地位を探ろうとしているのだ。人間と犬がともに楽しい生活を送るためには、犬の飼い主は、犬が人間より順位が下であるということをはっきり認識(注3)させなければならない。いくらかわいくても ( ) ことが大切なのである。
(注1)先祖:親の親のずっと昔の親
(注2)狩猟:狩り。食べ物を得るなどの目的で動物をとること
(注3)認識:よくわかること