先日、ふと思ったことがある。紅葉で有名な庭園に行ったときのことだ。観光客の多さは桜の季節と同じくらいなのに、紅葉の下で食べたり飲んだりはしない。「見る」だけなのだ。一方、桜の場合、「花見」と言えば、仲間と食事やお酒を楽しむことまで指す。いや、むしろ、「見る」ことよりそっちのほうが重要だ。どうしてか。寒い冬から春へ移る気持ちよさや暖かさがあるのが、一番の理由だろう。また、日本の学校や職場の多くが、4月を新しい一年の始まりとしていることも関係しているのだろう。

1。 (1)この文章を書いた人が不思議に思ったのは、何についてか。