水や草の葉をお年寄りに集めてもらい、商品として売ることを考えた町がある。日本料理の店ではさしみなどに、緑や赤、黄色のきれいな葉を飾りとして付けるが、都会の店では、このような葉がなかなか手に入らなかった。それを知ったある田舎の町の役所の人が、町の85%もある森林の葉を商品として売ることを思いついた。これが、大成功。葉はいくらでもあるし、軽くて簡単に集められる。お年寄りが多い①この町にぴったりの仕事だったのだ。
お年寄りは皆、町が貸し出したパソコンを使い、多くの注文の中からやりたいものを選んで、必要な量を集める。採った葉はすぐお金になるので、暇があれば山に入る。皆、頭や体を使うようになり、「忙しくて病気になる暇がない。」と笑っている。そして、本当に町では、②病院に通う人が減ったのだそうだ。この仕事のおかげで、元気で過ごせるお年寄りも多いののだろう。
③この町のことは次第に有名になり、今では映画にもなっている。