自己責任について聞きました。2人の意見を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。

 A氏

 ホームレスや貧しい人に対して「自己責任」という言葉が浴びせられるようになった。様々な意見があるが、この言葉が使われるようになったのはまだ最近のことだ。社会にゆとりがあって弱い立場の人を受け入れる気持ちがあった時代にはこんなことは言わなかった。個人が努力することも大切だが、仕事がなくて困っている人に対して「自己責任」だと言うだけでは何の解決にもならない。ただ絶望するだけだ。私たちの社会はいつからこんなに冷たくなってしまったのか。「自己責任」と言うとき私たちは自分たちには何の関係も責任もないと考える。だから見過ごしても心は痛まない。しかし普通に生きている人が突然酷い状況に陥ることもある。誰にもその可能性がある。病気の親の世話のために会社を辞めた若者がその後就職できなくなったそうだ。彼にも同じ言葉を投げかけられようか。人間は助け合うから人間なのだと思う。

 B氏

 テレビで生活保護の若者の生活を見たが、国からお金をもらって何もせずに暮らしていた。彼らがカラオケで一晩中歌っているのを見て税金の無駄だとはらがたった。時間があっても何かを勉強しようとしない。努力しないから結局肉体労働につくしかない。その仕事も熱心に探してはいなかった。ちょっと断られただけで次の会社に電話する気をなくしていた。仕事をする気がないようだ。景気が悪くなったら仕事は減る。年を取ったら肉体労働はできない。社会が悪いという人がいるが「自己責任」だと言いたくなる。もし保護がもらえなければホームレスになるしかない。厳しい状況は理解できるが、抜け出す努力が足りないのではないか。彼らにも多くのチャンスがあったはずだし現在でもまだやりようがあると思う。私から見るとホームレスは好きでホームレスをしているようにしか見えない。

1。 (1)2人のホームレスや貧しい人たちに対する考えはどれか。

2。 (2)本文の内容と合っているのはどれか。