人は何か考えたり何かを思い出したりするときに、目を閉じたり、上を見たりするが、なぜ、そのような体の動きをするのだろうか。その動きには、どんな意味があるのだろうか。

 何かを考えたり思い出そうとするときに、私たちは頭の中を考えやすい状態にする。何かを考えるときにじゃまになる情報は見ないほうがいいから、目を閉じたり上を見たりして、他の情報を入れないようにするのだ。つまり、考えること、思い出すことに集中させているのである。そういえば、幼稚園や小学校の低学年のクラスでは、先生が「目を閉じて、今から言うことを聞いてください」というような場面を見たことがあるが、それは子どもたちを集中させるためにやっていたことなのだ。私たちの体は私たちのものだが、自分ではまったくわからない動きを自然に行っているのである。

1。 (1)人は自分を集中させるために、どんなことをしているか。

2。 (2)幼稚園で、先生が子どもたちに目を閉じさせるのはなぜか

3。 (3)考えたり思い出したりするときに、目を閉じたり、上を見たりするのはどうしてか。