体を温める食べ物と冷やす食べ物がある。どちらがいいということではなく体のためには季節やバランスを考えて食べるのがいい。暑い国に住んでいる場合は体を冷やす食べ物が、寒い国に住んでいる場合は温める食べ物が必要だ。しかし病気を抱えているときはほとんど体を温めたほうがいいようだ。

 基本的には暖かい地方で採れる食物は体を冷やし、寒い地方の食物は温める効果がある。採れる季節も同様だ。果物や葉物(注)は地上で作られるから冷やし、タマネギ、ジャガイモのように地下で作られる物は温める。ただしリンゴ、サクランボ、ブドウ、プルーンなどは寒い地方で生まれたので体を冷やすのではなく温める。特にリンゴは「医者いらず」と言われるほど体にいい食べ物だが、体を冷やさないこともその理由の1つのようだ。水分が少なく硬い物は、柔らかい物より体を温める。塩分が多いものや辛い物も体を温める。全ての食べ物が二分されるのではなく、私たちが主食としている玄米、トウモロコシ、芋類、大豆はどちらにもいらないそうだ。

 昔は季節の物やその地方で採れた物を食べていたから、どれが体を温めるとか冷やすとか気にしなくてもよかった。今は1年中トマトやキュウリが食べられる時代だ。だから健康維持のために食べ物が体を温めるか冷やすかを知っておく必要がある。

(注)葉物:ほうれん草などのように葉を食べる野菜

1。 (1)食べ物をどう食べたらいいか

2。 (2)食べ物の分け方で正しいのはどれか

3。 (3)本文の内容と合っているのはどれか