最近、⼤学だけではなく⼩中学校でも、成績が悪く授業についてはいけない⽣徒は上の学年に進ませずに、もう⼀度同じ学年に勉強させようという意⾒が出ている。これは本当に⼦どもにとって良いことなのだろうか。
 まず、①⼀つ⽬の問題は、クラスの中のつながりが⾮常に強い⼩中学校で、⾃分ひとりが進級できないと、⼤変なショックを受ける(注1)ということだ。そのうえ、下の学年の⽣徒が⾃分より勉強ができるようになった来たら、やる気も地震もなくしてしまうかもしれない。
 もう⼀つは、同じ内容を繰り返し勉強しても、成績が必ずしも上がらないと思われることだ。成績が悪いのは、勉強をする習慣がない、勉強のやり⽅が分からない、基礎的なことが分かっていないなどが原因であることが多い。これを何とかしなければ、②結果は変わらないだろう
 もちろん今の学年の内容が分からないままで上の学年に上がってしまったら、今より難しい内容についていくことはできない。だが、その⽣徒に対して、ボランティア(注2)が特別に指導をしたりすれば、③この問題は改善すると考えられる。
 例えば、授業が終わった後に、教師になりたい⼤学⽣や、退職した(注3)教師が⼤学に来て、その⽣徒の問題を知り、その⼦供に合った指導をするである。このようなことをしていけば、やる気をなくすこともなく、上の学年にいても勉強についていくことができるのではないだろうか。

(注1)ショックを受ける︓ある原因でとても不安になる
(注2)ボランティア︓ お⾦のためではなく、社会に役⽴つことを進んでいる⼈
(注3)退職する︓仕事を辞める

1。 (1)①⼀つ⽬の問題とあるが、このような問題が起こる理由は何か

2。 (2)②結果は変わらないだろうとあるが、どういう意味か

3。 (3)③この問題題とは何か

4。 (4)上の学年の勉強内容についていくために、この⽂章を書いた⼈はどうするべきだと⾔ってい るか。