⽇本語で話し合いをしているとき、なかなか話に⼊れないことがある。どうしたら、参加できるようになるだろうか。
 まずは、だれかが話しているとき、⾸を縦に振って「うなずく」ことである。1対1の話し合いならうなずいている⼈でも、多くの⼈での話し合いでは、何もしないでじっとしていることがある。しかし、これでは話している⼈は、不安になってしまう。うなずきは、相⼿の意⾒に同意するときだけでなく、同意できないときでも「あなたの話を聞いています」という合図なので、⼩さくうなずくだけで話し合いに参加できていることになる。そうすると、話し⼿は安⼼して先に進める。うなずくとき、「はい」や「そうですね」と相づちを打ってもいい。
 さらに、共感できる(注1)ところで「本当にそうですね」と⾔うことが⼤切である。このようにしていると、会話に⼊りやすくなる。

(今共登茂⼦「うなずいて共感を表現」⽇本経済新聞朝刊2011年9⽉24⽇より)



(注1)共感する︓相⼿の気持ちや意⾒を⾃分も同じように感じたり、理解したりする。

1。 (13)そうするととあるが、どのようにすることか

2。 (14)うなずくことは、どのような役割があるか

3。 (15)この⽂章では、どうすれば上⼿に話を始められると⾔っているか