トキは⼤きくて美しい⿃である。体の⼤きさは75センチほどで、⽻を広げると140センチにもなる。体の⾊は真っぽく⾒えるが、⽻を広げると、薄い⾚い⾊をしている。これはトキ⾊と呼ばれ、⼈々に好まれた。昔は⽇本中どこでもトキを⾒ることができたが、100年ほど前から⽻を取るために捕まえられ、少しずつ数を減らしていった。⼯業化が進むと、トキが暮らす⽥んぼや森が減ったり、環境が汚染されたりして、その数は⾮常に少なくなった。そして1981年、ついに⽇本のトキは絶滅した(注1)。
現 在は、中国にいた同じ種類のトキを輸⼊し、佐渡という島で育てている。そして、数が増えてきたら⾃然に戻すという計画が⽴てられている。トキを復活(注2)させるため、多くのお⾦を使い、多くの⼈々が努⼒している。
⾃然は簡単に失われるが、⼀度失われたら元に戻すのは簡単ではない。
(注1)絶滅する︓ある種類の⽣物がすっかりいなくなる
(注2)復活︓なくなってしまったものが、また元に戻る事