3億円が当たる宝くじ(注1)がある。それが当たったのにお⾦を受け取らなった⼈がいる。彼は70代の⼀⼈暮らしの男性で、受け取らない理由は「どう使えばいいか分からないから。」だそうだ。
今は静かに⽣活をしていて、それに何の不満もない。彼は宝くじを買ったのは、亡くなった妻が宝くじを楽しんでいたためで、お⾦がほしいからではなかった。3億円を受け取っても、それを分けるような⼦どもや親せきもいないし、⾼級⾞や⼤きな家を買う必要もない。それよりも、もし3億円を受け取ったら、そのお⾦を⽬的に⼈が寄ってきていろいろな問題が起きるかもしれない。楽しい事より⼤変な事が多いと考えたのだろう。
何⼈もの⼈が受け取るように進めたが、彼の気持ちは変わらなかった。当たらない者から⾒たらもったいない話だが、彼はかしこい判断をしたのかもしれない。
(注1)宝くじ︓番号などのついた券を買い、当たれば賞⾦がもらえる