⽇本では幼稚園や⼩学校で「おかしも」という⾔葉を習います。「おかしも」とはどのような意味でしょう。 実は、これは災害(注1)や事故などが起きたときに、安全に避難するための注意を⼀つにした⾔葉です。「押さない、駆けない(注2)、しゃべらない(注3)、戻らない」という四つの⾔葉の始めのひらがなを並べたものです。
⼩学校で⼀年に何度も⾏われる避難訓練では、教室を出て校庭に逃げる練習をするのですが、そのとき⼦どもたちが素早く避難できるように、先⽣は「「おかしも」ですよ。」と何度も声をかけます。⼀年に何度も、避難訓練のたびにこの⾔葉を⽿にするので、⽇本の⼦どもたちで「おかしも」の意味を知らない⼦どもはいないほどです。
本当に何かがあったときには、この訓練で「おかしも」を⾝につけたおかげで⼦どもたちはこわがったりあわてたりせずに冷静に避難できるというわけです。「おかしも」は⼦どもたちを安全に避難させるために考えられた⼯夫なのでです。
(注1)災害︓ 地震・台⾵などの⼤きな被害が出る出来事
(注2)駆ける︓⾛る
(注3)しゃべる︓話す