日本はロボットの開発(注1)が進んでいる国だ。ある自動車の会社では、何年もかかって人間と同じように歩ける二足歩行(注2)のロボットを作ることにやっと成功した。
ロボットには大きく分けて二つの種類がある。一つは工場や病院で人間のかわりに働くロボットだ。もう一つは、人の心を楽しくさせるロボットだ。友人の家には①おもしろいそうじ機がある。そのそうじ機は、外出するときにスイッチを入れると、ゴミのあるところをさがして自動で動いてそうじしてくれるのだ。そして、そうじが終わると、もとの位置にもどっていて、友人が帰宅するときには部屋がきれいになっているそうだ。また、病院などでは、②ボタンを押すと飲み物や食べ物をベッドのそばまで運んできてくれるロボットもあるそうだ。人を楽しませてくれるロボットとしては、動物の形をしたものがある。犬やねこの形をしていて本物そっくりに鳴く。こちらのことばに答えたり、怒ったり喜んだりもする。また、人の形をしたもので、楽器を演奏したり歌を歌うものもあるらしい。③そうじをしてくれたり、工場で使われているようなロボットはいいとしても、病院で食事を運んでくれる、ペットのかわりをするといったロボットは確かに便利なのでいいように思うが、ロボットに運んでもらったものがおいしいだろうか。そしてロボットの犬に本当の犬の役割がどこまでできるのだろうか。④ロボットを使う人の気持ちを考えると、悲しいものに思えてくる。
(注1)開発:新しいものを考えて、実際に使えるようにすること
(注2)二足歩行:人のように2本の足で歩くこと