私たちは疲れを取るためによくお風呂に入る。しかし実際にはお風呂に入るとかえって疲労物質が増えてしまうそうだ。お風呂がいいのは実はその後ぐっすり眠れるからだそうだ。疲労物質を減らすには目を閉じてじっとしているのが一番いいそうだ。つまり睡眠が一番いいことになる。勿論昼寝もいい。

 毎日睡眠時間が十分に取れればいいが、忙しい人には難しい。では1時間に1度でも十分に寝たら疲労物質を減らす効果があるのだろうか。寝すぎてかえって疲れたと感じた経験があるだろう。それは疲労物質が減っても疲労感が残っているからだそうだ。疲れ過ぎて脳が疲労を感じられなくなっているときに十分に寝るといままで働きが鈍かった脳が活発に働いて疲労を感じられるようになるのだ。そして「かえって疲れた」と感じてしまうのだそうだ。

 また「頑張っているね」とか「おかげで助かったよ」とかほめられると疲労感が減るそうだ。栄養ドリンクやコーヒーを飲んだりしても同様の効果がある。甘い物を食べることもいい。うれしい・楽しいなどといった気持ちが疲労感を減らす。しかし疲労物質が減ったために元気になったのではないことを忘れてはならない。

 疲労物質を減らすためにいい食べ物もある。鳥の胸肉に疲労物質を減少させる物質が最も多く含まれているそうだ。渡り鳥はその物質を持っているので何千キロも休むことなく飛び続けることができるそうだ。

1。 問1 疲労物質を減らすことができるのはどれか。

2。 問2 疲労物質が減らず、疲労感だけが減るのはどんなときか。

3。 問3 本文の内容と合っているのはどれか。