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 水川小学校には、生まれで約半年の赤ちゃんと親に学校に来てもらい、6年生の子供たちと一緒に過ごしてもらう授業がある。①授業は月に1回、全部で3回行われる。一人の赤ちゃんとその親と生徒二人がグループを作る。各グループのメンバーは毎回変わらない。命を大切にする心や親に感謝する気持ちを育てることが目的だそうだ。
 実際的に見学させてもらった。授業の前には、生徒たちは赤ちゃんと過ごすときの注意点や抱き方などを習う。それでも、一回目の授業で初めて赤ちゃんが来たときは、みんな不安そうな顔をしていた。
 初めは、赤ちゃんを見ながら、お母さんに赤ちゃんの名前や一日の生活について聞いているだけだったが、しばらくすると、あちこちから「わあ、かわいい。」「あっ、笑った。」などという声が聞こえ始めた。そして、赤ちゃんに触ったり、抱いてみたりする生徒も出てきて、だんだんにぎやかになった。中には、赤ちゃんを笑わせようとして泣かれてしまう生徒もいた。
 2回目からは、生徒たちは赤ちゃんに会うのをとても楽しみにしていた。そして、会うたびに②びっくりしていた。 1か月見ない間に、赤ちゃんはとても大きくなり、よく動くようになっていたのだ。
 授業の後には、「柔らかくてこわれそうだった。」「守ってあげなきゃと思った。」「お母さんたちはミルクをあげ たり、おむつを替えたりして、忙しそうだった。」「私のお父さん、お母さんも大変だったんだろうな。」などの感想が出た。 生徒たちのようすを見ると、③授業の目的がきちんと伝わっているようだと感じ、いい授業だと思った。

1。 (34)①授業は、どのように行われるか。

2。 (35)1回目の授業での生徒のようすはどうだったか。

3。 (36)何に②びっくりしていたのか。

4。 (37)③授業の目的がきちんと伝わっているようだと感じとあるが、なぜそう感じたのか。