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 「子どものころ、両親や祖父母からお年玉をもらうことは、お正月の楽しみの一つだった。もらったお金で漫画やゲームなどを買うこともあったが、貯金をすることのほうが多 かった。
 今から20年以上も前になるが、中学2年のとき、お年玉で前から欲しいと思っていたラジカセを買うことにした。その年のお年玉だけでは足りなかったので、貯金をおろさなければならなかった。そのラジカセで、勉強するときも寝るときも、毎日大好きな歌手の歌を聞いていた。ラジカセは、①いつもわたしのそばにあっ。しかし、高校の人学祝いにCDプレーヤーをもらうと、ラジカセは使わなくなってしまった。
 そのラジカセは、だれにも使われないまま、10年以上わたしの部屋にあった。ラジカ セを見ると、いつも母は、「これは②必要のない買い物だったね。もうちょっと待っていたら、CDプレーヤーをもらえたんだから。」と言って笑っていた。しかし、わたしはそうは思わない。自分がそのときに本当に欲しい物を買ったのだから、いい買い物をした と、今でも思っている。

1。 (28)①いつもわたしのそばにあっとあるが、どうしてか。

2。 (29)母が、②必要のない買い物だったと言っているのは、どうしてか。

3。 (30)「わたし」は、今、ラジカセを買ったことをどう考えでいるか。