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 私が勤めている中学校では5年前に「朝の読書」を始めました。毎朝、授業前に教室で生徒も教師も全員がそれぞれ読書をします。
 「朝の読書」は、30年ぐらい前に、ある高校で始まりました。たった10分間の活動ですが、これを続けているうちに、遅刻や授業中のおしゃべりが減り、成績やクラブ活動に対する姿勢にも効果が現れてきたそうです。そして「朝の読書」は、次第に全国の小中学校、高校に広がっていきました。
 生徒が嫌がらずに積極的に参加するのは、やり方に工去があるからです。生徒だけでなく教師も一緒に毎日やる。自分で好きな本を選ぶ。読書後に、意見を交換したり、感想文を書いたりしない。静かに本を読むだけです。
 私の学校でも「朝の読書」の効果が現れています。生徒は集中して学習するようになりました。また、漫画しか読まなかった生徒が小説好きになったり、テレビぼかり見ていた生徒が新聞を読むようになったりしました。
 たった10分間の活動ではありますが、その効果の大きさに驚いています。

1。 (31)「朝の説書」は、毎朝何をするのか。

2。 (32) やり方に工去があるのは、例えばどんなことか。

3。 (33) この文章によると、「私」の学校では、「朝の読書」の効果として、例えばどのようなものがあったか。