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 「すべての歴史は現代史である。」この有名な言葉が示す内容は、われわれが史料(注1)に対した場合、けっきょく 史料をとおして過去を見るのは、ほかならぬ現在のわれわれであり現在の眼(め)である、ということである。
 われわれは、公平無私に(注2)、また古い時代の人の心になって対処しようとしても、われわれが生きている現在の時代の人間である、ということから脱出することはできないからである。 要するに歴史学は、こうした性格をもった学問である。
(注1)史料:歴史研究のために必要な文献や遺物など
(注2)公平無私に:私的な感情を持たずに公平に

1。 (48)筆者によると、歴史学とはどのようなものか。