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 人間は、目の前のものやできごとを、自分の目だけで見ているとか、感じているとかというように思うかもしれないが、実際には, 頭の中では、同時に記憶の中から同じような情報を引っ張り出して、素早く比較、検討しているのだ。
 つまり、勘がいいとか,察しがいいというのは、目で見たこと、聞いたことだけでものごとを判断しているわけではなく、想像力が発達しているということになる。脳のお記憶をいかにうまく使いこなしているかという差が表れてくるのだ。

(米山公啓 「頭がいい」とはどういうことか にようる)

1。 (46)筆者によると,勘や察しがいいとはどういうことか。