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「鉛筆でかいたのになぜ消えないの。」
小学校の写生大会で、画用紙に鉛筆で下書きをし、水性絵の具で色をぬった後、下書きを消しゴムで消そうとしたのに消えなかったときに思ったことだ。不因識だと思うと同時に、絵が思ったように仕上げられず①がっかりした。
この疑問に対する答えを、最近、あるホームページで見付けた。そのベージには、まず普通の鉛筆は消しゴムで消せるのに、なぜ色鉛筆は消せないのかという説明が書いてあった。
その脱明によると、それは普通の鉛筆と色鉛筆の芯の材料が異なっているためだそうだ。鉛筆は黒鉛と粘土から、色鉛筆は顔料とロウ(油分)からできている。黒鉛と顔料は、色の元になるものである。紙に書かれた文字の状態をそれぞれ簡単に説明すると、前者は細かくくだかれた黒鉛が紙の表面にくっついている状態であり、後者は顔料が紙の中に油とともにしみ込んでいる状態だそうだ。したがって、表面にくっついているだけの黒鉛は、消しゴムでこすることで、紙から引き離すことができる。一方、しみ込んだ顔料は引き離すことができない。
そして最後に、鉛筆の下書きが水性絵の具で色をぬった後に消せない理由が説明されていた。 鉛筆の下書きが消せないのは、水性絵の具を溶かすのに使う水のせいだそうだ。ごの水が、色鉛筆の芯の油分と同じ役割を果たすという。水も油も紙にしみ込みやすいのだ。